I was interviewed / 取材して頂きました

2019年06月07日（金）

先日、Webライターさんにコードバンレザーブランド【無二/Muni】の製品、製作の取り組み、思い、そして今後の事について取材して頂きました♪

財布は製作途中で、出来上がったものをお見せできなかったのですが、、、僕自身が使用していたサンプルと、実際に使用しているコードバンとヌメ革を見て頂きながら無二の拘りをじっくりとお話しさせて頂きました。そして今回、改めて取材して頂いた事により自分自身が意識して取り組んでいる事も再確認できるいい機会となりました。嬉しい限りです♪

コードバンレザーブランド【無二/Muni】は以下の四つのコンセプトから成り立っています。
１.コードバンの上質な風合い
主役はコードバン。コードバンという素材の魅力を全面に表現するために、手間を惜しまず製作しています。軽量化を重視するあまりに、コードバンのハリやコシを損なう事が無いように、耐久性を保てる素材の厚みコントロールをしています。結果的にヘタリにくい財布を目指しています。

2. 長く使えるデザイン
コードバンという素材は、他の皮革にはない艶やかでツルッとした手触り、そしてその艶やかでハリ感を持ったイメージからは想像できないしなやかさとコシを併せ持った素材です。この素材特徴は、コードバン特有で皮膚ではなく、馬の臀部内繊維の繊維質が密に絡み合った部分のみを削り出し、メノウで磨き上げる事で産まれる素材です。繊維質がとても密に絡んでいるからこそ凹凸のない表面に仕上がります。
このコードバンの魅力を伝える為に、敢えて装飾は施さずシンプルなデザインにしています。

↓希少な左右のコードバン部分が連なったメガネコードバン↓
ティアドロップ型のサングラス（メガネ）に形が見ています♪
メガネコードバンは、ナチュラル（生成り）のみで、より綺麗なものだけが連なった状態で革に加工されます。
※左右の真ん中は馬の背中部分の層が混ざっており、臀部層では無くコードバンではないのでトリミングして使用しません。

・一品生産のクォリティ
素材選びから裁断、加工、縫製、そして完成までに至る全ての工程を僕自身が全て携わり製作しています。おのずと生涯に製作できうる数量は限られてしまいますが、その分、大量生産品では実現できない細部に至る部分にまで手を入れて妥協がなく、納得のいく作り込みが可能となります。そして無二独自の製法で、厚すぎず薄すぎない、耐久性を兼ね添えたヘタリにくい製品が実現します。

ラウンドファスナー長財布の外装と内装の合わせは、ミシンの押さえで素材を傷つける可能性を避け、コードバンの素材感をより引き立てる為、敢えて時間をかけて手縫いで縫製します。製品によってはこの様に時間が掛かっても製品により良い方法を選択します。

細かい部分まで常に手が行き届いた製品づくりで完成度を高めます。

ラウンドファスナー長財布製作の拘りポイントは、以前のブログ「Quality than quantity / 量より質」にも書いています。

最後の４つ目は〜
・作り手である宮崎泰二の完成
僕自身がこれまで製作を続ける中で製品にプラスになる事は積極的に取り入れています。昨今の革小物は、薄く、軽量化重視のものが多いですが、無二では耐久性を考えて「薄くし過ぎない」という部分を意識しています。同じサイズ感で軽いものと比べると、必ず無二の製品が重いと思います。しかし、決して重すぎる訳では無く、素材の耐久性、素材のハリやコシを最大限に生かせるギリギリの厚み調整です。耐久性や素材感が損なわれる薄さにはしません。結果的に10年使ってもヘタリにくいモノづくりを意識しています。
この先は、何時間あっても足りないくらいに書いてしまいますので、先ほどもリンクを貼りましたが、先日のブログ「Quality than quantity / 量より質」　をご覧いただけますと嬉しいです。

完成まで、まだまだお待たせしてしまう状況は続いておりますが、引き続き一点一点しっかりと製作させて頂きたいと思います。

また、今回の取材内容はWeb上に記事が公開されるのはもう少し先になると思いますが、今回の取材は僕にとってもとても良い機会になりました。また今後の製作に活かしていきたいと思います。

今日はこの後、6月8日（土）00:00〜、3月のブログよりお知らせて頂いていた価格改定につきまして正式にお知らせさせて頂きます。
現在ご検討中の皆様にはご迷惑をお掛け致しますが、何卒ご理解頂けますと幸いです。

Thank you!
コードバンレザーブランド「無二」
主宰　宮崎泰二

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
現在も想定月間生産数の3倍の受注が続いており、これまでにない作業量で、製作スケジュールが崩れ大変ご迷惑をお掛けしております。
1日でも早くお届けしたい気持ちですが、逸る気持ちを抑えて一点一点しっかりとした製品に仕上げてお届けしたいと思っております。製作に関して高精度に拘り過ぎたのかもしれませんが、手を緩めることが出来きず製作に時間がかかってしまう次第でございます。楽しみにお待ち頂いている中、大変恐れ入りますが何卒ご理解頂けますと幸いですm(_ _)m