無二

メンテナンスについて

素材

外装に使用しているメイン素材の「コードバン」、内装素材の「牛革サドルレザー」は共に植物性の渋み成分を用いたタンニンなめし(ベジタブルタンニンなめし)を経て出来上がる革です。
このタンニンなめしレザーは、使い込むごとに良く馴染み、味わい深い変化を見せてくれます。
木材で例えるなら天然無垢材です。使う環境、使い方により変化は様々ですが、革らしさを肌で感じることができる魅力を持っています。

タンニンなめしレザーの性質

「天然素材=生きた素材」なので、時にメンテナンスが必要になります。
タンニンなめしレザーは使用と同時に革内部の油分(栄養)が少しずつ抜けていきます。表面がカサついたり、キズが 目立つようになったりという症状が油分が抜け出している1つの信号(お知らせ)です。それを放って置くと革自体の耐久性にも影響し、ヒビワレやホツレ等に繋がる場合があります。
そこで、その抜けた油分(栄養)を補給してあげる事で、革に潤いとしなやかさ、ツヤ・ハリ等を取り戻し、革にとって良い状態を保つことが出来るのです。

メンテナンスの方法について

どういう方法で油分(栄養)を補っていくのか~
一般的にオイルメンテナンスや保革メンテナンスと言いますが、固形のオイルや栄養剤が入ったクリーム状の物を革に 直接塗布する事で油分(栄養)補給します。

レザーブランド【無二・Muni】では、使用素材にあったケア・メンテナンスをオススメしており、タンニンナなめし、レザーの牛革(ヌメ革)を始め、コードバンにも効果的なレザーケア製品を開発しているブランドCollonil・コロニル社の製品を推奨しております。

  1. 対象素材・製品表面のホコリや汚れを布やブラシで落とす。
  2. 布に「1909シュプリームクリームDX(カラーレス)」を少量取り、皮革に均一に塗布する。
    ※浸透率がとても良いので塗りすぎには注意してください。オイル染めコードバンに塗りすぎますと、ツヤが無くなる場合があります。クリームの塗りムラを整えようとすると塗りすぎになりますのでご注意ください。
  3. 乾いた後、「ポリッシングクロス」で乾拭きする。

この3ステップで保革メンテナンス完了です。

メンテナンスの頻度

特別な汚れやダメージが無ければ、上記1~3の工程をおよそ2、3ヶ月に一度の頻度でオススメしております。

※併用して、汚れ落とし用クリーナー(レザーソープ・プログレス)や防水スプレー(1909シュプリームプロテクトスプレー・1909ワックススプレー・ナノプロスプレー)の使用も効果的です。

1909シュプリームクリームデラックスのオススメポイント

有機溶剤を使用せず天然成分を主に作られているので、革の表面だけでなく内部繊維にしっかりと浸透して効果(保革・栄養 ・撥水・防汚)を発揮します。

※コードバンは牛革と違い”緻密”な馬の臀部内繊維質から出来上がる革です。有機溶剤が含まれたオイルは、コードバンの内部に浸透し難くベタつく可能性があります。ご注意ください。

推奨ケアアイテム

タンニンなめしレザーは、ノーメンテナンスでも問題なくお使いいただけますが、使い始めより定期的にメンテナンスを取り入れることに より、3年、5年と使用年数が経過した際の革の状態が格段に良くなります。

メンテナンスしていたものと、していなかったものでは色・ ツヤも見違えるほど変わります。 保革メンテナンスで潤いを持った革は生き生きし、ヒビワレ防止や防水・汚れ防止にも効果を発揮します。良い素材の革製品をより良い 状態で永くご愛用いただくためにも定期メンテナンスをオススメ致します。

特にオイル染めコードバンは風合いが出やすい素材の為、水分や汚れも吸収しやすい素材でも有ります。水分や汚れが気になる方は、 使い始めに軽く「1909シュプリームクリームDX(カラーレス)」を塗布し、撥水効果をつけてのご使用をオススメ致します。

メンテナンスに関して気になる点がございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。